浅沼小優

短期的なトレンドにすこし距離をおきながら、社会の関心がどこに向かっているのか考えてみるブログです。 あさぬま・こゆう クリエイティブ業界のトレンド予測情報を提供するWGSN Limited (本社英国ロンドン) 日本支局に在籍し、日本国内の契約企業に消費者動向を発信。社会デザイン学会、モード•ファッション研究会所属。消費論、欲望論などを研究する。

顔のないわたしたち(浅沼小優)

2015/07/29

隠蔽率95%スギ花粉シーズン真っ最中の3月下旬のことでした。地下鉄の車内、向かいに座るひとりの女性の姿にふと目がとまりました。20代ぐらいでしょうか。前髪を左側に流すような髪型にマスク…何の変哲もない見慣れた光景?...

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ミレニアル世代が教えてくれること(浅沼小優)

2015/03/06

■未来を先取りするバーバリー「バーバリー本社の社員の70%は30歳以下」という話を聞いたのは、たしか2013年のこと。会社を歩く従業員の7割が10代と20代という状況を想像してちょっとした衝撃を覚えました。驚きつい...



プラスサイズはダイバーシティの扉を開くのか(浅沼小優)

2014/11/20

■55キロぽっちゃり説目を疑うようなニュースの多い昨今、現実にがっかりしたとき思わず見てしまうニュースサイトがあります。その名も虚報タイムズ。「階段の踊り場が風営法に抵触」、「消費税増税をうけて108円硬貨が発行さ...



スーパーリッチのこころもち(浅沼小優)

2014/10/08

55億円が自由になったらどう使いますか?大金に縁遠いわたしたちは、3億円の宝くじが当たったら、なんて想像がせいぜいですが、家や車を買う、贅沢な旅行をする、といったざっくりとした夢を描きます。ただ、想像はそのあたりま...



こころを揺さぶるあの手この手(浅沼小優)

2014/06/27

■恋の吊り橋理論ってご存知ですか?カナダのバンクーバーに歩行者専用としては世界で一番長い吊り橋があります。キャピラノ渓谷を臨む70メートルの高さにかけられた長さ137メートルの橋。ちょうど40年前に、この橋の上で、...



エクスペリエンス時代が進行中(浅沼小優)

2014/05/15

■経験価値がキーワードに…買うだけではよろこびの記憶が残らないリテールの場で経験、あるいはエクスペリエンスがキーワードになっています。経験経済、経験価値ということばがマーケティングの世界で浮上したのは1999年のこ...



どうしてアートを着るのかな(浅沼小優)

2014/04/01

■アートなファッションぞくぞく2014年春はモダンアートを思わせるモチーフでファッションがにぎわっています。ハンドペイント風から抽象画のようなものまで多種多様です。ここ数シーズン、クラフト感のあるデザインに注目が集...



美しきネットワーク(浅沼小優)

2014/03/04

■デザイナーの関心はネットワーク本格的な春を前に、商品企画のひとはすでに来年の春のことを考えているころかもしれません。わたしも2015年の春夏トレンドと日々むきあう時期なのですが、来春に向けてちょっとびっくりするよ...



ライフスタイルブランド化時代は終わるのか(浅沼小優)

2014/01/30

●ブランド至上主義からプロダクト至上主義へ?先日は、JFW-IFFにてセミナーの機会をいただき、ありがとうございました。日頃のご感想などもうかがえて、とても励みになりました。セミナーでは、最近注目のリテールトレンド...



フィジカルなもの(浅沼小優)

2013/12/26

■紙版復活12月初旬、ニューズウィークの紙版が復活するとのニュースがありました。紙版の刊行停止から1年での逆転劇でしたが、デジタルだけでは届けられないフィジカルな感覚がある。またそれは商業的にも無視できない状況であ...