Z世代向けDtoCで業容広げるユトリ　5年後に70ブランドで「若者帝国」を

片石貴展社長

　昨年暮れに新規株式上場したユトリ。18年の創業以来、Z世代向けDtoC（メーカー直販）ブランドを立ち上げ、SNSでのコミュニティー形成を強みに業容を拡大してきた。M＆A（企業の合併・買収）も経て、現在23ブランドがある。ニッチながら熱い支持を得るブランドを多数抱える運営形態とスピード感が、多様化が加速する時代にマッチする。「5年後に70ブランドに増やし、若者帝国を作る」のが片石貴展社長のビジョンだ。

（中村維）

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対象世代の幅拡大

　社員の8割は20代。KPI（重要業績評価指数）とするSNSの総フォロワー数は165万（23年12月時点）で、24年3月期売上高は35億6500万円を見込む。今後の戦略は、M＆Aも含めたZ世代向けアパレルの一層の開発と育成、アパレル以外の商材販売、Z世代以外のブランド創出の三つ。