90年代後半から00年代にかけて、本紙にストリートスナップの記事をたびたび掲載していました。30年近く前の、都会の一瞬を切り取っただけの記事ではありますが、その背景を店や企業に取材し、ときには売り上げなどの数字も入れていて、当時の商売の動きも少しわかります。“平成リバイバル”など様々なレトロが注目を集めている昨今、改めて読み返すことで、ビジネスに通じるヒントが見えてくるかもしれません。ベテラン記者が振り返ります。
※本文は読みやすく直しています。社名やブランド名などは原文のまま掲載します。
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ベルトに代わってサスペンダー 腰周りに下げるのが新しい
2001年8月31日付

サスペンダーが売れている。買っているのは若い女性たちだ。大流行したベルトの代わりなのだが、ベルト同様、腰周りのポイントとして付けているだけ。ずり落ち防止なんかではない。ローライズのワイドパンツの腰から、だらんとたらすのがお決まりのスタイルになっている。
「みんな同じようなベルトをしてるから、少し変わった格好がしたかった」という声が多い。大ヒットしたベルトもさすがに飽きた。でも何もなしではさびしいのだそうだ。黒くて細い〝おっさん仕様〟もあれば、赤やレインボーカラーなどコーディネートの差し色になる可愛いサスペンダーもある。
8月に入って急に売れ出したというのはカジュアルショップのピンク・ダイヤモンド。無地の黒が一番人気で、ストライプやトリコロールカラーも売れている。幅は1.5センチと3センチの2種類あり、半々ぐらいの売れ行きだ。韓国生産のオリジナルで、迷彩柄やヒョウ柄も作っている。「新しいもの好きの女の子たちが飛びついた。これからボリュームになるのでは」と期待している。
サスペンダーは「マーク・バイ・マーク・ジェイコブス」の秋冬コレクションに登場した。ジーンズやミニスカートの腰周りにベルトのようにぐるぐる巻きにしたスタイル。巻き方は違っているが、これがストリートに広がったようだ。ただ、「それだけが理由ではない」とピンク・ダイヤモンド。「男の子っぽいイメージが基本で、可愛く、昔っぽく崩すポイントにサスペンダーがぴったり」なのだ。
《記者メモ》
続くボーイズスタイルの影響が強かったのだと思います。とはいっても、一瞬で終わったトレンドだったような。
(赤間りか)
