24~25年秋冬ピッティ・ウオモ展では様々なイベントが開催された。気になるブースやイベントを紹介する。
(ライター・益井祐)
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オーバーサイズのテーラーリング
現在の「カンペール」クリエイティブディレクターであるアキレス・イオン・ガブリエルが自身のブランド「アキレス・イオン・ガブリエル」のデビューコレクションを発表した。アキレスは以前「マルニ」や「サネエイ」などの靴のデザインコンサルタントをしていたことでも知られる。フィンランド出身の彼だが、現在は居を構えるマヨルカ島とパリを行き来しながら働く。
彼が普段から身につけているようなオーバーサイズのテーラーリング。比翼仕立てのコートにはしわ加工が施され、スーツをメダリオンが覆う。パンツの裾は燃えたかのようなボロに仕立てられ、レースのドレスは薄汚れたかのように染められた。月に向かってほえるオオカミなどのプリントは、コレクションデザインのために昨年の夏を過ごした英国コッツウォルズから着想した。シャープなトウキャップに文字のつづられたブーツやエクストラロングのハトメベルトなど、やはりアクセサリーはお手のものだった。
「ゲス・ジーンズ」が創業者一家の新世代により環境に優しいデニムブランドとして生まれ変わろうとしている。ピッティ期間中には、40年の歴史をたどり、次の40年に向けた取り組みを示すエキシビションが開催された。ストーンウォッシュで知られるブランドだが、新たに取り入れたのはエアウォッシュ、そしてディストレスにはレーザーを使用、今後シーンズのみの店舗を展開していくようだ。