横浜岡田屋を代表企業に、野村不動産、地元企業など8社が中心となって設立した「新港ふ頭客船ターミナル株式会社」は、横浜市のみなとみらい21の新港地区で「ヨコハマ・ハンマーヘッド・プロジェクト」を進めている。
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計画は横浜市と民間企業8社の官民連携で進める。新港客船ターミナル施設を、CIQ(税関・出入国管理・検疫)施設を中核に、「食」をテーマにした商業施設と高級ホテルなどと一体的に整備・開発するもの。19年に完工予定。
代表企業の横浜岡田屋の岡田伸浩社長は「世界で初めての〝海の駅〟として国内外観光客の来街を促す新たなクルーズ拠点を目指す。それとともに、施設内でみなとみらいらしい、時間を消費できる環境を整えるほか、ロープウェーや2両連結バスの運行など移動自体を楽しめるような多彩な交通サービスを提供し、回遊性の高いエリアにしたい」と期待を寄せる。
施設は地上5階建て、延べ床面積3万290平方メートル。1階の半分がCIQ施設。ホテルは横浜グランドコンチネンタルのアネックスとして高級ホテルが1~5階を占め、1階にホテルエントランス、2階にチェックインカウンターを設置。商業ゾーンは、1階にコンビニと複数のレストラン、チケットカウンターなど。2階は食物販系の店舗やレストランで構成する。2階はハンマーヘッドパークとブリッジで接続する予定。ミニFM局などの情報発信機能も備える。
周辺には赤レンガ倉庫やマリーン&ウォーク、ワールドポーターズ、カップヌードルミュージアム、万葉倶楽部、よこはまコスモワールド、アニヴェルセルみなとみらい横浜など観光及び集客機能を持つ施設が多く存在しており、これらを結ぶ交通サービスを充実する。プロジェクトは「街をつなぐ港のハブ機能を目指しており、新しい横浜の拠点にしたい」と岡田社長は意気込む。