ヤンマ産業(東京)は会津木綿を生かしたアパレルブランド「ヤンマ」の直営店を東京・神楽坂(新宿区)に開設した。デザイナーの山崎ナナ代表は、日本の伝統的な素材である会津木綿の織物工場を事業承継し、生産から企画、販売まで一貫して手掛けるのを強みに、海外販路の開拓にも力を入れている。初の直営店は国内のファンはもちろん、インバウンド(訪日外国人)需要も見込んだものだ。
(大竹清臣)
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山崎代表が米国で営業を本格化したのが2年前。欧米の客から「フルラインが見たい」「直営店はないの?」との声が多く、来日する米国人からも「まとめて見られる場所がほしい」との要望があり、11月後半に直営店を構えた。
国内では女性からの人気が圧倒的だが、米国では男性を中心に支持されている。外国人観光客が訪れたい場所を考え、当初は京都で探したが、良い物件との出会いがあり、神楽坂の路地裏で、リノベーションされた古民家の2階スペースを即決した。おいしい飲食店の多い神楽坂の地下鉄駅から徒歩数分。同じ建物内に家具や眼鏡など親和性の高いショップが入っていたことも決め手となった。
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