ワコールホールディングス(HD)の23年3月期は創業以来初の最終損益赤字となった。当期に限れば米国・IO社で約100億円の減損損失を計上したのが主因だが、事業収益力の改善と資本効率の向上、PBR(株価総資産倍率)1倍以上への回復という中長期課題の解決はこれからだ。
(山田太志)
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この間、様々な改革は一定進んだ。フレックス定年制度による人件費の削減をはじめ、販売・管理費は3年前に比べHD全体で64億円減らした。政策保有株式の削減や自己株式取得を加速し、旧大阪事業所の売却も行った。投資や金融市場に知見を持つ社外取締役2人も6月から加わる。
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