「退職代行会社から辞めると連絡が入った」と知り合いが教えてくれた。以前から聞かされていたその会社で働く若手社員の話だ。
入社以来、急な休みが多く、親が「休み」の電話連絡をしてくることもあった。推しのアイドルグループのライブ遠征翌日もよく休み、推しの解散時には、風邪を理由に1週間休んだ。急な休みに周囲も慌てながらもサポートし、根気強く成長を支えてきた。
それが先日の退職代行からの連絡。5年働いて、最終的に郵便で退職届が送られてきたらしい。
似たような話を最近縫製工場でも聞いた。新しく採用した20代工員について、親から「うちの子が仕事を辞めると言っている」と電話がかかってきて、そのまま退職となった。そんな出来事が続き、「新卒採用をやめた」という経営者もいた。
仕事の面白さや魅力を理解してもらい、モチベーションを維持して長く働いてもらうためには会社としては何が出来るのだろうか。どんな職場環境なら若い世代に響くのか。諦めないで正面から向き合う必要があるかもしれない。
(森)
