納得感のある接客は、買い物の満足度を高める。先日、家電メーカーA社の衣類スチーマーを購入し、家で大活躍している。
実は、最初はB社の商品を検討していた。家電量販店でたまたま2社の商品の実演を行っており、担当者が使い方のコツを教えてくれた。加えて、「B社の商品は軽くて女性でも使いやすい。同じ価格帯のモデルだとA社の方が重いが、その分、水がたくさん入るし、スチームのパワーも強いですよ」と説明された。日常的に使うから重さが気になると伝えると、「重さを感じにくい設計にしているので、両方を持ち比べるとどうですか?」。確かにさほど気にならない。A社の担当者だったので自社商品をすすめるのは当たり前だが、自然な接客だったので気持ち良く購入した。
マイナス要素を開示した上でそれをカバーできる説明があると、購入後の不安や後悔があらかじめ解消されるので、迷わず買える。一方的な接客ではなく、客に自分で確かめさせる手法も勉強になった。ちなみに私と前後して2組の客が、A社の商品を買っていった。
(石)