「ようやくか」。コンビニエンスストアの24時間営業が社会問題化したのを見た率直な感想だ。
学生時代に働いていたコンビニではバイトが急な用事や病気で出勤できないときは店長が出て、カバーしていた。店長が24時間以上コンビニにいるのは日常的な光景だった。
体力にも限界がある。深夜の客が少ない時間帯にバックヤードで机に突っ伏して寝ていた。疲れきって起きられない。その分、我々バイトが休憩を取らずに働き、朝までに仕事を終わらせる。店長も他のスタッフも身を削り24時間営業を守っていた。
コンビニは「町のともしび」でもある。物を買うだけでなく、夜を照らし、地域の防犯にも貢献している。
だが人力で維持するのはもはや限界だろう。店長は毎年、コンビニで1人、新年を迎えていた。大みそかに働くバイトはいない。大変な仕事だと思った。
ファッションビジネス業界も対岸の火事ではない。24時間でなくとも長時間労働、低賃金では働き手は見つからない。事実、今のコンビニを支えるのは外国人材だ。時代に合わせた労働環境を整備できなければ第二のコンビニが生まれてしまうだろう。
(森)