《視点》百貨店の力

2017/08/08 04:00 更新


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 合同展示会の事務局を務める女性と、最近のファッション消費不振の話になった。原因についてあれこれ探る中で小売店の販売力に話が及び、彼女は若い販売員の知識の乏しさを嘆く。最近の小中学校の家庭科教育はどうなっているのか、そこから問題なのではなど。記者は家庭科でノースリーブ・フラットカラー・前ボタンのブラウスを縫った世代だ。彼女も大体同じような経験をしている。

 さらに彼女は、ファッションの知識を、百貨店でのお母さんとの買い物で得たそうだ。一緒に商品を見て回りながら、素材や縫製テクニックの種類、「これは比翼と言って~」といったディテールの用語までお母さんが教えてくれたという。

 そのお母さんにかなりの知識があったからかもしれないが、百貨店はファッションを学ぶ場でもあったのだと思い出し、再認識した。いろんなジャンルの様々なアイテム、ブランドがあり、記者も子供のころから百貨店で得たものは大きい。そして親子でも親子三代でもそれぞれのものを買い物できるのが百貨店。大事な力を忘れかけていた。(赤)



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