「ヴェルサーチェ」と「フェンディ」 互いに〝交換〟のコレクション

2021/10/01 11:00 更新


 コラボレーションではありません――「ヴェルサーチェ」と「フェンディ」は互いの役割を〝交換〟した「フェンダーチェ」を発表した。フェンダーチェは、二つのブランド名の大文字のFとVを合わせた「自由」(Freedom)、楽しさ(Fun)、芸術性(Virtuosity)を意味する。戦略ではなく、いま求められるファッションという。フェンディのクチュール・ウィメンズウェア・アーティスティックディレクター、キム・ジョーンズのビジョンによるもの。

【関連記事】22年春夏ミラノ・コレクション ブランドの原点を背景にフィジカルショー

 キム・ジョーンズとシルヴィア・フェンディがヴェルサーチェのウィメンズウェアとメンズウェアのデザインをそれぞれ担当。ヴェルサーチェはフェンディの全てのカテゴリーを独特の解釈で表現した。ブランドのアーカイブを開放しあい、双方のデザインを取り入れた独自の掛け合わせを生んだ。

 「ヴェルサーチェ・バイ・フェンディ」は、ヴェルサーチェの90年代半ばから後半にインスピレーションを得て、フェンディのモノグラムとヴェルサーチェのグリークキーモチーフを調和。その中にフェンディのアトリエのクラフツマンシップをのぞかせる。「フェンディ・バイ・ヴェルサーチェ」はパンクロックスタイルで、「異なる要素のミックスと破壊的な創造がキー」とヴェルサーチェ・チーフクリエイティブディレクターのドナテラ・ヴェルサーチェ。ヴェルサーチェのセーフティーピンを多彩にあしらい、フェンディのサインやシンボルに添えた。

ヴェルサーチェ・バイ・フェンディ
フェンディ・バイ・ヴェルサーチェ
キム・ジョーンズとドナテラ・ヴェルサーチェ


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事