百貨店自主編集売り場6月の売り場観測 夏物が活発化 ドレスやTシャツが売れる

2024/06/28 15:00 更新会員限定


 気温の上昇とともに夏物が活発化した。例年は5月の大型連休前後から動き始めるが、今年は出足が鈍かったことが影響し、5月末から一気に上昇した。半袖Tシャツなどカットソーアイテム、ドレス、ブラウスが良かった。顧客向けのプレセールが6月中旬から始まっており、クリアランスセールは6月28日からスタートするブランドが多い。セールは短期集中の傾向が強まっており、7月中旬に切り上げてプロパー(正価品)販売を強化する。秋色夏素材の端境期商品や、通年マークダウンしないブランド・商品が増えている。1枚で着られ、アウターなどと重ね着もできる汎用性の高い素材やアイテム、雑貨が端境期の品揃えの柱になる。(価格は税込み)

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阪急うめだ本店「Dラボ」

華やかなドレスと雑貨

 売り上げは約36%増。「セシリー・バンセン」「パロマウール」「フェティコ」などで、それぞれのブランドらしさを表現したドレスが好調だった。盛夏にも着られる半袖Tシャツを含む秋冬物も入荷した。6月は例年、雑貨が良く売れる。リングに加えてブレスレットやネックレスも揃えた「トムウッド」は、引き続き好評だった。「グッドスクイッシュ」の大きめのシュシュや、5月29日~7月9日に期間限定店を開いている「ブンザブロウ」の凹凸あるバッグやウェアも反応が良かった。7月はライフスタイル提案として、ニューヨーク発のスキンケアブランド「スーパーエッグ」の期間限定店を予定している。クリアランスセールは7月19日(前年は7月1日)から。スタートを遅らせたのは、「プロパーで売れる時期をしっかりとつくるため」という。

ふんわりとしたボリュームのあるドレス24万2000円、バッグ8万300円「セシリー・バンセン」、シューズ6万7100円「ガニー」
カムフラージュ柄でミリタリーっぽく仕上げたドレス18万4800円、レイヤードしたベスト10万2300円「マリーン・セル」、パンツ6万500円「オープンワイワイ」

三越銀座店「フォースオブギンザ」

定番のカットソーアイテム

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