百貨店婦人服オーセンティック3月の売り場観測 オケージョン需要が活発

2024/03/29 14:00 更新会員限定


 オケージョン需要が活発で、ジャケットやスカート、パンツ、ワンピースの動きが良かった。セレモニーはもちろん、普段使いができる素材、デザインのアイテムが売れた。イエロー、グリーン、ピンクなど春らしい鮮やかな色が浮上し、買い替え需要や外出機会の増加が後押しした。一部で透け感のある薄手のワンピースやサマーニットなど夏物が動き始めており、4月後半に向けて旅行ニーズに対応したジャケットやシャツ、ブラウスを拡充する。(価格は税込み)

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高島屋日本橋店4階

ジャケットが通年化

 売り上げは20%増。ノーカラーやテーラードのジャケットや、明るい色のフェミニンなスカートが大きく伸ばした。食事会や卒入学などオケージョンに対応したきちんと感がありながも、普段使い出来るアイテムが売れた。ジャケットは春物だけでなく、通年で売れ行きが良い。昨年はパンツが優勢だったが、今春はスカートが動いた。4月は襟や袖にボリューム感のあるシャツやブラウスを強化する。前半に白、後半にストライプの打ち出しを強める。

ナイロンタフタで軽く機能的なノーカラージャケット4万1800円、同素材のスカート3万800円「レキップグリーン」

からみ織りのイタリア製麻混ツイードを使ったノーカラージャケット8万3600円、パンツ4万1800円「レリアン」
ジャガードのペプラムジレ3万4100円、桐生で織り上げたシアサッカーのブラウス2万5300円、パンツ2万3100円「シーズンスタイルラボ」

松屋銀座本店4階

希少性のある限定品

 前年に大きく伸ばした反動で、売り上げは前年並み。ワンピースが2ケタ増だったのをはじめ、ジャケットや羽織り感覚のショート丈コートが売れた。初夏まで着られるチュールなど透け感のある素材や麻使いの反応が良かったのに加え、夏物が動き始めた。「今までにないもの、希少性のあるものは高単価であっても購入に至っている」という。カジュアルアイテムが厳しかったが、ワンピースやジレを含めたジャケットなどオケージョン需要が堅調だった。4月は旅行需要など大型連休に向けたアイテムを拡大するほか、デザイナーブランドなどの受注会を実施する。

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