気温低下に伴い、低迷していた防寒物が上向いた。コートは、春先まで長く着られる薄手やショート丈が先行していたウール系が、肉厚やミドル~ロング丈に移行した。ダウンはすっきりしたシルエットが動いた。顧客の様々なシーンに対応してデザインのバリエーションが広がった。コートの需要が後ろ倒しとなり、早めのプレセールを実施したブランドもあった。引き続きジャケットやニットアイテムなどの秋冬アイテムが堅調だった。1月のクリアランスセールは短期集中型で、春物の投入が早期化する見通し。(価格は税込み)
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高島屋日本橋店4階
すっきりしたシルエット
売り上げは前年同月比15%増だった。オケージョン需要が一巡したが、通勤や普段使いの外出着が活発に動いた。より上質な素材感や着心地を重視した購買が目立った。コートは前年並みに回復した。平均単価はウールが12万~13万円、非ウールが8万5000~9万5000円で、「他とは違う」という上質な素材感やデザインで、すっきりしたきれいなシルエットが売れた。ジャケット、セーター、ブラウス、ドレスが2ケタ増を確保した。1月はセール期だが、中旬から春物のプロパー品を投入し、セレモニーなどオケージョン需要とスプリングコートを重点に店頭の活性化を狙う。
京王百貨店新宿店4階
買い替えでウール先行
売り上げは15%増。コートはウールが35%増、非ウールが前年並みだった。ウールは10月からの累計で27%増で、グレー、ネイビーなどの色目が良かった。買い替え需要が目立った。ダウンはショート~ミドル丈で、ライト感あるタイプが中心だった。スカートは20%増で、花柄やチェックが売れた。プレセールの売り上げは前年並みだった。1月のセールは、立ち上がりの1週間と中旬以降の2期に分けてメリハリを付ける。アプリ会員に対するポイント優待を実施し、セール期でもプロパー比率を高める施策を強化する。