アーバンリサーチは東京オフィスを移転する。商品画像や動画配信用のスタジオを備えた1フロアのオフィスを品川に新設し、9月1日から稼働する。ECのコンテンツ制作やオンライン接客、ライブコマースなどを1拠点で行う。コロナ下の生活の変化に対応したサービスを強化する考えだ。
現在の渋谷区神宮前のオフィスから品川の1フロア1360平方メートルの立地に移転し、開設する「トーキョースタジオ」は、4割のスペースをスタジオエリアに使う。
動画専用の防音ブースが四つあり、ライブコマース配信やECの商品動画、インスタグラムのIGTV、リール作成などに活用する。スチール用のスタジオも三つ置き、ウェアのほか、家具やキャンプグッズなど大型商品の撮影にも使う。
移転を機に、コロナ禍が続く中で進んだOMO(オンラインとオフラインの融合)を加速する。
トーキョースタジオを軸に、オリジナル商品や買い付け商品を紹介するコンテンツの制作機能とオンライン接客やコンテンツ配信を1カ所に集めることで、企画・生産、仕入れ、販売までの流れを社員が共有できる体制を整備し、事業運営の一体感と即応性を高めるという。