裏地とは
「スーツなどの衣服の裏に使う布地のこと」
これは皆さん知っていますよね。
では、どんな役割があるのでしょうか??
- 表地の補強
- すべりを良くして着脱しやすくする
- 衣服のシルエットを綺麗に保つ効果
- 表地の透け防止や保温
などなど、裏地が役立っていることはたくさんあるんです。そう、地味ですけど頑張ってます。
質にも違いがあるんです
お洋服を販売している皆さんならお分かりかと思いますが、裏地の素材にもレベルがあります。
たとえば、量販用のスーツには主にポリエステルの糸を使った後染め裏地が使われているのですが、高級品になるほど風合い、機能ともに質の良いシルクやキュプラ※を使った裏地が使われます。
※レーヨンに似ているが、レーヨンが木材パルプを原料にしているのに対し、キュプラはコットンリンター(綿花を採取した後の綿実の表面に密生している繊維)が原料。生地の滑りが良く、ポリエステルのようには帯電しにくい。ただ、水に弱いため家庭洗濯は厳禁。
そんな良質な裏地の象徴と言われるのが、キュプラ「ベンベルグ」(旭化成のブランド名)を使った裏地。蒸れを和らげるすぐれた吸放湿性が着心地を良くするほか、風合い、発色性も◎。ベンベルグの先染めジャカード裏地は高級品やオーダースーツに使われるケースが多いですね。
高価な物を販売するときは、その商品にどれぐらいの価値があるのかを伝えることが非常に大切です。
特にメンズアイテは細かい部分でのこだわりが欠かせません。そんなときには(もうみなさんなら実践済みかもしれませんが)、裏地の質の良さをアピールするのもアリですね。