ユニチカは11月28日、祖業の繊維事業から撤退、売却すると発表した。
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上埜修二社長は会見で「今回、ユニチカグループが存続するための最後のチャンスをいただいた。金融機関、株主らステークホルダーに多大な負担をお願いし、取引先、関係者の方々にご迷惑をおかけして申し訳ない。生き残りをかけて事業再生計画を遂行する」と話した。上埜社長との一問一答は次の通り。
――支援要請の経緯は。
23年度に連結営業損益が赤字となったが、23年11月の上期決算発表時点で通期赤字の見通しがはっきりし、この辺りからさまざまな手段の検討に入った。
――経営権が機構に移るが、受け止めは。
非常に歴史のある企業の代表者として、先輩方を含めいろんな方の思いが詰まった事業を行ってきた。私としては何としてもこの流れを止めない、事業継続する手段を最大のポイントとして決断した。撤退する事業があるが、残る部門を更に伸ばすことで諸先輩の思いも受け継いで次に引き継ぎたい。
――経営責任について。
退陣イコール経営責任を取った形とはならないと考えている。退任するまでは構造改革の対象部門について何とか譲渡先を見つけるよう全力を挙げたい。25年度からのアクションプランについても在任中に立てることになり、機構と相談しながらしっかり計画を立て、責任を果たしたい。
=詳細は12月2日付に