ユニクロ イベントで世界の子供たちを応援 テニスのフェデラー氏と組みNYで始動

2023/08/08 17:00 更新


 ユニクロが元プロテニスプレーヤーでグローバルアンバサダーのロジャー・フェデラー氏とともにテニス、アート、カルチャーを織り交ぜたイベントを通して世界の子供たちを応援するプロジェクト「アラウンド・ザ・ワールド・ウイズ・ロジャー・フェデラー」が、ニューヨークで始動した。

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 クイーンズにあるニューヨーク近代美術館の別館「MoMA PS1」の中庭に、ニューヨークの現代アーティスト、KAWS(カウズ)がデザインしたアートワークを描いたフルサイズの特設コートを設置。フェデラー氏はそこで、地元キングスカウンティテニスリーグの子供たちに約1時間にわたってテニスを指導した。その後約30分、子供たちからの質問に答えた。合間には、フェデラーとカウズが軽く打ち合いをする珍しい場面も見られた。

ロジャー・フェデラーと組んだイベント(同社提供)

 質疑応答では、「反復練習は大事か、それとも異なるフォームを試すのがいいのか」との質問に「反復練習は極めて大事。継続することで大きくなれる。そして結果をすぐに求めないこと」と答えていた。「コートでどうしてそんなに落ち着いていられるのか」との質問には、「表面はクールでも、心中はボルケーノ(噴火山)だよ」と答え、「すべてのショットがうまくいくわけないと受け入れた上で全力を尽くす。たかがテニス、たかが得点、動揺する理由はない」と話した。

 会場の一角では、地元のアーティストが壁画アートを制作し、参加者も制作に加わる趣向もあった。完成した壁画アートは、キングスカウンティテニスリーグに寄贈される。このプログラムはユニクロの次世代育成プログラム「ユニクロ・ネクストジェネレーション・ディベロップメント・プログラム」の一環で、これから世界中の都市を巡る予定だ。

(ニューヨーク=杉本佳子通信員)



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