ユニクロの20年秋冬物は、環境に配慮した物作りを強化するのに加え、ウィメンズ、メンズ双方で、コロナを前提にした新しい生活様式に対応できるよう、機能性や着心地に配慮した服の提案を増やす。定番アイテムの機能性やデザインも改良し、拡販につなげる。
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メインコレクションは前シーズン同様、平日の仕事スタイルや休日や自宅で過ごす時の服装、仕事以外のお出かけ着など生活シーンを三つに分け、商品を企画しているが、秋冬は特に通勤だけでなく、在宅勤務においても使えるアイテムを強化した。通常の「ブロックテック」より素材のハリ感を抑えた「ライトブロックテック」のコートのバリエーションを増やし、シームレスのダウンジャケットも背中部分の側地を立体裁断にして着用時の動きやすさを高めたモデルを出す。ウィメンズでは手触りの柔らかいファータッチフリースのノーカラージャケットを新しく出す。
パンツはカジュアルな印象のコーデュロイを増やすほか、機能面では新たにツーウェーストレッチにしたタイプや「ヒートテック」の素材を使ったスリムシルエットのスラックスも出す。フリースのジャケットは防風用のフィルムを柔らかいタイプに変更し、羽織った際のごわつきを軽減している。
このほか定番のチェスターコートは、メンズはシルエットをゆったりさせ、ウィメンズはウエストをシェイプさせる。ルームシューズも履き心地を改良し、リピート買いにつなげる。
環境に配慮した物作りでは、「ユニクロU」で昨年から店頭での回収を開始したリサイクルダウンを使用したダウンジャケットを新たに企画したほか、ペットボトルをリサイクルしたポリエステル繊維を30%使ったフリースジャケットをメンズで出す。リサイクルナイロンを使ったバッグなど小物も企画している。