米スポーツブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店ドームは、15年9月に建設した社屋「有明ヘッドクォーター」の第2期工事を終えた。面積を約2.5倍に拡張、総面積は1万5474平方㍍、5階建て。
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第2期工事は「プロアクティブ・マトリックス」をテーマに、部署・部門の枠を超えて集えるスペースを多く確保。通常はバスケットコートとして使え、500人規模のイベントも開催できる多目的ホールも設けた=写真。
同社は従来の縦割り組織にユニットとプロジェクトという横串を通す仕組みを加え、組織の生産性を高めていた。2期工事で各プロジェクトに物理的空間を与えてコミュニケーション促進やビジネスチャンスの発見などを意図的に誘発し、より機動的・有機的な組織連携をできるようにした。総事業費は約40億円(15年発表時)。
同社の16年12月期売上高は前期比18%増の421億円で、設立以来、毎年20%前後の増収を続けている。安田秀一社長は、「労働に対するこうした哲学的なアプローチによる効率的な働き方が実践できているからにほかならない」と話す。