台風10号上陸で西日本の大型店で休業、早期閉店

2019/08/15 13:54 更新


 大型の台風10号が15日、西日本に接近した影響で、九州、中四国、近畿の一部で百貨店など商業施設の臨時休業、閉店時刻の繰り上げなどが相次いだ。15日は、中・四国や九州でJR各線・私鉄が運休、近畿圏でも午後から運転を順次取りやめる路線もでており、来店客や従業員の足の便が奪われた。

 台風10号の影響を強く受けた四国は、高知大丸、いよてつ高島屋、松山三越、高松三越、そごう徳島の百貨店全店が臨時休業した。中国は、広島の福屋(八丁堀本店、広島駅前店)、広島三越、そごう広島店、天満屋(広島アルパーク店、福山店など)、岡山の天満屋(岡山本店、津山店など)が臨時休業し、岡山高島屋も午後1時に閉店した。

 近畿では兵庫県のそごう神戸、大丸(神戸店、芦屋店など)、あまがさき阪神、山陽百貨店、加古川ヤマトヤシキなどが臨時休業した。このほか、近鉄百貨店和歌山店が午後1時に、千里阪急、三田阪急などが午後2時、川西阪急、西宮阪急、宝塚阪急は午後3時に閉店することを決めた。大阪の都心部の百貨店は午後1時段階では通常営業しているが、台風の影響や電車の運行状況によっては閉店時刻を早めることも検討している。

 九州では、井筒屋が小倉本店、黒崎店、山口井筒屋を終日休業、トキハも大分本店、別府店、わさだ店を終日休業とした。イオン九州は、パークプレイス大分店で通常午前9時開店を正午開店に遅らせたほか、イオン宮崎店など宮崎県内の4店で開店時刻を午前10時、11時に遅らせた。

 大型SCも15日は休業が相次いでいる。イオンモールはイオンモールの伊丹(兵庫県伊丹市)、広島府中と神戸ハーバーランドウミエのほかグループの三宮オーパ2(神戸市)が休業しており、イオンモール倉敷は閉店時刻を繰り上げる。14日もイオンモール宮崎が閉店を早めていた。

 三井不動産は、ららぽーとの甲子園(兵庫県西宮市)とエキスポシティ(大阪府吹田市)、三井アウトレットパークのマリンピア神戸と倉敷で15日は営業を見合わせた。

 いずれも従業員の通勤が困難なことも含め、安全に配慮したという。



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