商社が新入社員や若手社員教育に力を入れている。コロナ下に入って、若い世代を中心に労働に対する意識が変化。一つの会社にとどまるのではなく、キャリアアップのために積極的に転職したり、フリーランスとして自由に働こうという人が増えたりと人材の流動化は進む。その中で企業に定着し、将来を担う人材を育成するため、各社が知恵を絞る。
8割が10年内に退職
マイナビが運営する総合転職情報サイト「マイナビ転職」が22年の新卒入社800人に行った「22年新入社員の意識調査」では、「今の会社であと何年くらい働くと思いますか?」に対し、「3年以内に退職予定」が28.3%、「10年以内に退職予定」が51.0%と前年とほぼ同じだった。「定年まで居続ける予定」は18.5%。働きがいの有無で見ると、働きがいがない人は「1年未満」が約3割、「3年以内」が6割を超えるなど、仕事のやりがいが勤続年数に大きく関わっている。