豊田通商「ゼラノッツ」 超軽量・環境対応キーワードに

2018/08/30 06:26 更新


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 豊田通商グループは、販売が好調な透湿防水素材「ゼラノッツ」で「超軽量」「環境対応」「日本の技術」をキーワードに素材開発を進めている。生地の力とアパレルOEM(相手先ブランドによる生産)機能を組み合わせ、生地からアパレル製品までの一貫提案を強める。

(高田淳史)

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リサイクルナイロン充実

 ゼラノッツの顧客は欧米のスポーツ、アウトドアブランドが中心。「顧客からの環境対応ニーズはますます強まり、多様化している」ため、環境対応商材を充実し、ボリュームゾーンでは全体の約6割まで高まってきた。「定着してきた」リサイクルポリエステルに加え、「ニーズが高い」リサイクルナイロン商材を強める。また基布と裏材にリサイクルポリエステルを使い、薄膜もポリエステル系、ボタンやファスナーも樹脂タイプでリサイクル性を高めたジャケットを作った。

 ゼラノッツは生地販売が大半だが、製品部署が持つ中国やベトナムでの生産背景を生かし、縫製までの一貫提案を強めている。製品染めや袖、ポケットなどにウール生地を使い、ゼラノッツと切り替えた商材を展示会で見せた。

 「超軽量素材」では、基布が6デニール の仮撚り加工、膜は7ミクロンの無孔タイプで、裏材はナイロンの8デニール 、60ゲージ の丸編みの「最軽量ラミネート3層」タイプを開発した。ニット基布タイプも充実する。30デニール のナイロン糸を使った60ゲージ ニットを基布に使ったラミネート3層タイプを開発、ストレッチ性と強度が求められるトレイルランやゴルフ向けでの採用を想定する。アウターとしても中間着としても着用できる、高通気タイプの中わたジャケットにも期待する。  

遊び心のある打ち出しも

 カットソー向けでは毛細管現象を利用した超軽量の吸汗速乾生地を作り、米国の大手向けで採用が決まったという。「打ち出しには遊び心も大事」と、あえてプリントを施しながら「超吸汗速乾性をアピールする」。

 新たな試みでは、桐生の機屋と組みジャカードに挑戦する。デザイン性に加え、織り方を工夫することで1枚の生地で異なる通気性や磨耗強度を実現する生地を開発する考え。ほかにも、日本ならではの技術を使った特殊加工で乱反射を起こす光沢素材など作り、国内外で訴求する。

日本の技術力を生かし新素材を次々と開発する

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