タオル美術館(東京、越智康行社長)はグループとして機能する製販一体が強みだ。日本国内ではタオル産地の愛媛県今治市で創業した一広とTTL、海外では中国、ベトナムに工場を持ち、OEM(相手先ブランドによる生産)にも対応する。全国の百貨店に約70店を出店。00年に開設したタオルとアートのミュージアム「タオル美術館」(愛媛県今治市)には年間32万人が訪れる。
新客拡大へ積極策
「コロナ禍の3年間は売り場の改革と事業の再構築に取り組んだ。厳しい状況だったが、コロナを超えて売り上げは好調に推移している」(越智社長)と言う。コロナ禍で売り場が閉鎖される中、タオルに加えて需要が飛躍的に高まったマスク製造にシフトした。売り場の再開後、ECを強化する一方、百貨店インショップのリニューアルを進めた。16年に始めた自社アプリを活用してファン作りも同時に強化した。人気キャラクターや刺繍サービスを強化し、新規客拡大に注力した。