東レ 生体センサー「ヒトエ」のスマホアプリを開発

2018/10/18 06:28 更新


 東レは、ウェア型の生体センサー「ヒトエ」を利用して体調変化の可能性を知らせるスマートフォンアプリ「ヒトエみまもりアプリ」を企業や団体の従業員向けに開発した。センサーで心拍数や消費エネルギー、リラックス度を測定および推定し、情報を可視化する。19年1月から提供する。

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 同社は16年から提供している安全管理システム「ヒトエ作業者みまもりサービス」を通じ、従業員の体調管理や安全確保に対して高いニーズがあることを確認したという。

 利用者の心拍数が異常値になると、アラートメールが管理者など事前に登録したメールアドレスあてに送信される。従来のみまもりサービスは管理者が常時モニタリングする形式だったが、体調不良の時だけ知らせてくれればよいというニーズに応えた。利用者自身が異常を知らせるSOSボタンも配置する。

 心拍数と加速度のデータを組み合わせることで、活動時と安静時を区別して体調の変化を検知できる。基準となる閾値(いきち)は、使用開始前にヒトエを着用して個別の値を自動で設定する。これまでは利用者自身が手動で設定しなければならなかった。

 利用者に対しては、活動状態をスマホ画面で可視化し、利用する楽しさを提供する。1日の消費エネルギーをグラフで表示し、併せてジョギングなどスポーツのプレー時間に換算する。心拍間隔によるリラックス度の表示やリフレッシュする呼吸法をコーチする機能もある。

 アプリの価格は未定だが、ダウンロード時のみの支払いで1000円以下を検討している。利用者は、19年度に3000人、20年に1万人を目指す。

「ヒトエみまもりアプリ」画面イメージと着用モデル


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