アシックスとNTT センサー付きウェアで共同実験

2018/09/04 06:26 更新


 アシックスはNTTと、センサー付きウェアを利用した暑さ対策に関する共同実験を開始した。アシックスのウェア設計技術とスポーツ生理学研究で培った温熱快適性評価技術に、NTTの生体情報センシング技術、デバイス開発技術を連携させることで、センサー付きウェアを開発する。暑熱環境下での温熱的な人体への負荷をモニタリング、評価することで、暑さ対策に役立てる。

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 両社の技術を持ち寄り、センサー付きウェアのプロトタイプを開発した。今夏から人工気象室を利用した基礎的なデータ収集に加え、炎天下の屋外における実環境下のデータの収集を実施する。実験データから得られる知見をもとに、20年夏までに暑さ対策が必要とされる暑熱環境下で作業している人々の体調管理手法を確立する予定。

 プロトタイプのウェアはセンシングデバイスをウェアの背中上部に装着することで、ウェア内の温度や湿度、日差しの強さを反映した日射熱温度を計測する。ウェアにNTTと東レが開発した機能素材「ヒトエ」を使い、個人別の身体の活動状況の把握も可能にする。取得したデータは無線モジュールによってスマートフォンに転送され、リアルタイムに観察することができる。

共同開発したセンサー付きウェアのプロトタイプ
スマートフォンのアプリ画面


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