アデコが実施した「静かな退職」と「理想の上司」に関する調査によると、就業者の約7割が、「仕事への意欲はないが、必要最低限の業務はこなしている」と回答し「静かな退職」の状態にあった。年代別にみるとZ世代(18~28歳)が71.4%で最も多く、ミレニアル世代(29~44歳)69.9%、X世代(45~59歳)62.8%だった。
仕事への熱意や意欲を持てない理由として最も多かったのは「給与・報酬が低い」の35.2%で、年代別ではZ世代40.3%、ミレニアル世代35.2%、X世代31.2%。「仕事にやりがいを感じられない」は20.3%で、ミレニアル世代22.0%、X世代20.8%、Z世代17.1%の順だった。
「静かな退職」状態にある人のうち80.5%が、現在の勤務先で仕事を続ける考えだった。その理由は「次の仕事を見つけるのが難しそうだから」が30.3%で、その割合は年代が上がるほど高かった。
上司との関係では、「本音を話せていない」が41.1%、「本音を話したくない」と回答した人も13.7%いた。
理想の上司に求めることを聞いたところ「話しかけやすい」が16.8%で最も多かった。「話しかけやすい」がZ世代とミレニアル世代ではトップだったが、X世代では「公平・公正である」がトップだった。

