TFW、アマゾンが冠スポンサーに

2016/07/21 02:00 更新


 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構、三宅正彦理事長)は、アマゾンジャパン(ジャスパー・チャン社長)と、東京ファッション・ウィークの冠スポンサー契約を結んだ。契約年数は「複数年」(チャン社長)で、契約金額は未公表。10月に開催する17年春夏コレクションから、ウィークの名称は「アマゾン・ファッション・ウィーク東京」となる。


若手を支援

 「ファッションは世界のアマゾンにとって、最も成長著しい分野」といい、米アマゾンは15年からニューヨークのメンズファッションウィークのスポンサーを務めている。東京でのスポンサー契約もそうした世界戦略の一環。冠スポンサーとなることで、「日本の若手デザイナーを支援したい」と強調する。

 ECプラットフォームの活用などで、「グローバル企業のアマゾンとして、日本のデザイナーの認知を、国内だけでなく国外でも高めることができる。消費者とブランドが直接つながる場を提供できる」(アマゾンジャパンバイスプレジデントファッション事業部門部門長のジェームズ・ピータース氏)と見込む。

 同時に、ファッション分野での認知を高め、サービス向上につなげる狙いもアマゾンにはある。「消費者はいつの時代もブランドが好き。多くの選択肢の中から商品を選びたいと思っている」(ピータース氏)として、ウィークの参加ブランドをECに導入するようなことになれば、消費者の需要も満たすことができると考える。


高い親和性

 東京のファッション・ウィークは、12年春夏から16~17年秋冬まで、メルセデス・ベンツ日本が冠スポンサーを務めていた。同社の協賛によって、ウィークは高感度なイメージの発信などが可能になったが、具体的な販売などにはつながりにくかった。その点、アマゾンはECとしてファッションとの親和性も高い。東京のデザイナーブランドは、卸し先の獲得に苦戦しているケースが多いので、その補完が期待できそうだ。

JFWアマゾン
チャン社長(中央)、ピータース・バイスプレジデント(右)、三宅理事長

 



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