東京ブランド24~25年秋冬 クラシック要素を生かし、内面的な魅力を引き出す

2024/04/08 14:00 更新会員限定


 東京ブランドは24~25年秋冬向けで、クラシック要素を現代女性に引き付けて表現するスタイルが目を引いた。テーラードアイテムを軸にしたマスキュリン&フェミニンはメイントレンドとして変わらないが、内面的な魅力を引き出す柔らかさのある着こなしへと変化している。

(須田渉美)

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 「ドメル」(田口直見)は、中間色のグレーに着目して、柔らかな上質素材をミックスしながらしっとりした大人のムードを表現した。ピンストライプのセットアップは、ラメがかったネップ糸がさりげなく輝いてフェミニンな表情をのぞかせる。ファンシーツイードのセットアップはスカート丈を長めにしている。単品で着用し、毛足の長いカシミヤセーター、レッグウォーマーを合わせるなど、型にはまらない自由な感覚でモダンに見せる。差し色は鮮やかなピンクやブルー。深いVネックのベストなど、グレー系の装いにコントラストを利かせた。

ドメル

 「ミオズモーキー」(榎本実穂)は、クラシック要素やテーラーリングを軸としながら、エレガントな装いを新しいバランスで見せた。ピンストライプのスーツ地を使ったキャミソールドレスは、胸元と裾にリバーレースを飾る。フロントをスカラップカットで仕上げたボレロをセットアップにして、センシュアルなムードを作る。陰影のある美しさを感じさせるのは、シノワリズリ風のダリア柄をジャカードで表現したアイテム。ローブ型のジャケットはセーラーカラーを延長してフードを作り、ドレープの利いたエレガンスとともに、肩の力が抜けた大人の魅力を感じさせる。

ミオズモーキー

 「アキラナカ」(ナカアキラ)は、プレフォールから続く「印象派」を題材に、女性のアティチュードを引き出すアプローチを掘り下げた。着る人それぞれが視点、理解、知性、エレガンス、静寂といった感覚的な美意識に気付く、そんな服作りをしている。画家が絵の具を混ぜるパレットに着想を得たプリントドレスは、様々な色を雑然と配置して350センチ近くの送り柄を作り、規則性のない見え方で色彩の生々しさを感じさせる。テーラードジャケットは、上から見えたラペルの形状を反映し、視点を変えることで見えてくる美しさを表現する。着る人それぞれが感じられる余白を残すようなデザイン。

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