マイドレスをオープンクチュールで(松井孝予)

2013/09/18 11:20 更新


パリ14区ラスパイユ通りにフィンランド人デザイナー、アンナ・ルオホネンの「プティット・メゾン・ドゥ・クチュール」(Petite Maison de Couture/227, bd Raspail 75014 Paris)がオープンしました。

気分的に、でも意味がそれないように訳すと、「クチュールの小さなお家」。路面店ではなく、その名の通り一軒家。左岸になんと贅沢な、アンナさん。

彼女は同通りのカルティエ財団のご近所の地下1階、地上5階+屋上テラスの古い家を購入。同郷の建築家に依頼しそれをブティック兼アトリエに変えてしまったのです。それもただの改装ではなく、ガラス張りのオープンクチュールに。

 

 
「プティット・メゾン・ドゥ・クチュール」の外観 

 
テラス

 

それではその製作プロセスをお教えしましょう!

 クライアントは、地下1Fと1Fでお好きなデザインのドレスを選び2Fへ。ボディにピッタリのドレスをオーダするために、サイズ測定。素材と色を選ぶ。職人さんたちがカッティング。3Fでそれを縫製。そしてフィティング。


 
1F ブティック 

 
2F カッティング 

 
3F 縫い合わせ


セミオーダーの制作行程を「一般公開」しながら、マイ・ドレスを待つこと3~7日間。お急ぎのツーリストの方々は最優先で。コレクションはオムとファム。定番の「ル・ブラック・クラシック」とシーズンごとの「ル・ホワイト・レーベル」の2ラインから選べます。

 

 
地下1F コレクション「ル・ブラック・クラシック・オム&ファム」

 

アンナのドレスはシンプルで構築的なフォームが特徴。天然素材のみを使用。プライスはブラック・クラシックのドレスが385ユーロ(リネン)~、ホワイト・レーベルが380ユーロ(コットン+イノックス)~。

 

 
4F アンナのオフィス


Petite Maison de Couture

アドレス/227, bd Raspail 75014 Paris




松井孝予

(今はなき)リクルート・フロムエー、雑誌Switchを経て渡仏。パリで学業に専念、2004年から繊研新聞社パリ通信員。ソムリエになった気分でフレンチ小料理に合うワインを選ぶのが日課。ジャックラッセルテリア(もちろん犬)の家族ライカ家と同居。



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