朱子織りともいい、平織り、綾織りと並ぶ織物の三原組織(基本となる三つの組織)の一つ。
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経糸か緯糸のどちらかがもう一方を数本分またぎ、斜め方向に配列される。平織りや綾織りよりも経糸と緯糸の接結点が少なく、糸が長く渡るのが特徴。これが柔らかく滑らかな質感や艶やかな光沢をもたらす。上品でエレガントな表情を生かし、ドレスやネクタイなどフォーマルアイテムに使われることが多い。
素材は絹、ナイロン、ポリエステル、レーヨンなどの長繊維が中心だが、短繊維の綿を使うこともある。糸同士の絡み合いが少ない分、摩擦や引き裂くような負荷に弱く、傷が付きやすい。
ここ数シーズン、海外コレクションのトレンドはスタンダード、シンプルが続いたが、25年春夏は華やかさがキーワードに挙がっており、サテンの光沢を生かしたアイテムも増えている。国内ブランドはサテンのとろみや上質な見え方を生かした、大人が普段使いしやすいビッグサイズのシャツやワイドパンツなどが見られた。