シアサッカーは表面に凸凹と波打つようにしぼを出した薄手の平織物。コットンや合繊で作られる。肌に触れる面積が少なく、汗をかいても貼り付きにくいことや通気性が高いことから、夏向けの生地として人気がある。シャツやカジュアルなジャケットなどオフィスシーンからナイトウェアまで幅広いアイテムに使用されている。
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たるませた経糸と張った経糸を交互に配して織ることで、たるませた部分に凸凹のしぼを作る。凸凹はさざ波のようにストライプ状にあらわれ、見た目にも涼しげな印象を与える。
語源はシーロシャカーという「ミルクと砂糖」を意味するペルシャ語。発祥はインドと言われ、亜麻や綿で作られていた。日本語ではしじら織りという。しじらは布面に出る凸凹模様のこと。「阿波しじら」は徳島県の特産となっており、ゆかた地や夏のきもの地などに使われてきた。