《店頭で生かせる!素材3分レッスン 24年春夏》夏向け機能素材 猛暑対策で採用進む

2024/04/16 12:30 更新


東レ「ドットエア」を採用した「トランスワーク」(三陽商会)の24年春夏物のセットアップ

 前年の猛暑を受けて24年の盛夏物は、夏用の機能素材を使った服が目立つ。肌に触れると冷たさを感じる接触冷感、汗や水分を素早く吸い取り乾燥させる吸汗速乾などを筆頭に、拡大している。

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 接触冷感素材の多くは、熱伝導率(温度の高いところから低いところへの熱の伝わりやすさ)の高い生地に肌が触れることで、体温が瞬時に移り、冷感を得るという原理。肌着や寝間着が多かったが、夏用スーツなどのビジネスアイテムにも広く採用されている。12年ごろからは、接触冷感の生地にキシリトールを含有した冷感プリントした進化系も増えている。

 吸汗速乾は高温多湿な日本の夏には欠かせない機能。特殊な断面の繊維が汗を素早く吸い取り、生地表面で蒸発させる仕組みで、「クールマックス」などがよく知られている。

 経糸と緯糸に配列したポリエステル系の易溶出原糸を染色工程で溶出させ、通気孔を作った高通気素材「ドットエア」や、強い日差しでも快適さを保てる遮熱性素材「シェルテック」なども採用が増えている。

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