たまプラーザテラス テナントが休業日を設定できる制度を1月30日から試験導入

2023/11/21 17:30 更新


キービジュアルをテナント従業員とともに作った

 東急モールズデベロップメントが運営するSC、たまプラーザテラス(横浜市青葉区)はテナントのES(従業員満足)強化策の一環として、テナントが一定の期間内に自由に休業日を設定できる制度「おみせの休日」を導入する。24年1月30日から1年間、試験的に実施し、検証してその後の対応を決める。

 全館セールや初売りなどの繁忙期や毎月実施しているポイントアップの日、土曜・日曜日、祝日などを除き、年間2日までテナントが自由に休業日を設定できる。テナントは従来の年間3日間の全館休館日(1月1日、2月と8月の各1日)と合わせ、最大5日間の休業が可能だ。

 SC業界全体としてテナント従業員の人手不足が深刻化するなかで、外部企業を活用してウェブサイトでテナントの人材募集を支援したり、21年1月から閉店時間(飲食を除く)を従来の午後9時から午後8時に早めるなど対策を強化してきた。「おみせの休日」制度の導入で、「従業員にリフレッシュしてもらったり、従業員同士が交流する機会に活用してもらい、働くモチベーション向上につなげる」(大木さゆみ事業本部たまプラーザテラスグループ長兼たまプラーザ運営部長)。

 テナントと一体で取り組むため、制度の導入を決めた後、店舗と運営する本部から意見を聞き、運用ルールなどに反映させ、キービジュアルや館内・店内に掲示するポスターのデザインも「一緒に考えた」。休業日の周知が課題として挙がったため、休業日の2カ月前から告知を開始することを決めた。

導入に向けて、施設とテナント従業員が話し合いを重ねた

 既にテナントへの説明を終え、「申請する店舗も複数ある」という。



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