【小笠原の目】ビューティフルピープルのパリデビュー

2017/06/08 04:08 更新


 「ビューティフルピープル」が3月、パリ・コレクションにプレゼンテーション形式でデビューした。テーマは「WAFUKU」。パリのデビューにジャポニズムを掲げたコレクションに考えさせられるものがあった。ビューティフルピープルはどこへ向かおうとしているのか。

(小笠原拓郎編集委員)


 ジャポニズムをテーマに掲げてみせたコレクションは、これまでのビューティフルピープルにはない大胆で振り切れたものに映った。よく言えば、これまでのウェアラブルなスタンダードイメージから一歩抜け出したようにも見える。一方で、パリのデビューだから〝がんばっちゃった〟感が出すぎたともいえる。

 プレゼンテーションの後にフランス側のPRに感想を聞かれた時、「彼らの良さが出てないと思う」と答えた。それがプレゼンテーションの印象だ。後日、展示会で見たコレクションは、プレゼンテーションと全く印象が違った。

 ジャポニズムを背景にしながらも、ちゃんとビューティフルピープルらしいユーモアが入っている。ジャポニズムをあからさまにではなく、現代のクロージングの中に収めてウィットを利かせている。なぜ、こんなに違って見えるのかを確認していくと、そこには今回起用したフランス人のスタイリストの存在があることが分かった。



ビューティフルピープルのパリのプレゼンテーション

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