高島屋で化粧品を含む婦人服飾雑貨が好調だ。品揃えの吟味、修正や自主編集、オリジナル企画の開発などが徐々に実り、昨年から売り上げの伸びが続いている。
婦人服飾雑貨は15年9~16年2月の売上高が前年同期比7%増、16年3~8月が7%増。9月は伸びが鈍ったが、秋冬も拡大中だ。とくに化粧品が20%増の勢いが続き、ハンドバッグも20%増ペース。靴は8月まで5%減だったが、9月から復調した。アクセサリーは前年並み、洋品は40%増と大幅に伸びた。
化粧品はメイクブランドの拡充に力を入れ、若い客層を中心に新規客を増やした。ハンドバッグはデザイン性の高いブランドやインポートブランドを拡充し、客単価が増えた。洋品は自主商品・販売を強化し、商品領域も広げた。とくに今秋はストール企画「タカシマヤカシミヤ」(1万9000~2万7000円)が昨年の1・5倍ペースの売れ行き。アクセサリーはブライダルジュエリーが堅調だ。
今後も化粧品はメイクのノウハウを伝える〝コト〟提案を重視したMDを強め、引き続き客数増につなげるほか、買い回りを促す。靴は対象やニーズを精査し、これまで手薄だったブリッジゾーンの「シューメゾン」とベターゾーンの「シューマーケット」の自主編集売り場を、店舗に応じて導入して需要を掘り起こしていく。アクセサリーはジュエリーが主体でコスチュームアクセサリーの比率低下が目立つが、新たなコスチュームの活性化を検討する。