サントムーン柿田川 増床で「ゆったり過ごせる」施設に

2018/12/18 06:25 更新


 ダイトウボウが運営するサントムーン柿田川(静岡県清水町)で増床工事が進んでいる。新棟の建設地にあったテナントを移設、本館の入れ替えも順次進めている。開業から20年余り。増床で飲食などを充実し、地域のニーズの取り込みを強める。

(田村光龍)

 同施設は三島駅から2キロの国道1号沿いの立地で、清水町に加え、三島市、沼津市、長泉町を中心に、伊豆半島からも集客している。現在は本館とアネックスの2棟でテナント面積5万9000平方メートルに120店余りを揃える。

 地域密着は開業時からのテーマで、自治体の子育て支援施設が入るなど地域の拠点として機能している。この間は、名水・柿田川、伊東大田楽などエリアの〝財産〟を、イベントを通じて紹介する舞台にもなっている。

 19年夏に予定する増床で、7000平方メートルの新棟を設け、33店を新たに導入する。開業以来、映画館をはじめアミューズメント機能が充実しているコト型のSCとして地域に定着しているが、これまでは限られていた飲食を充実するほか「もっとゆったり過ごしてもらえる」(藤野藤勲支配人)施設を目指す。

 さらに、本館とアネックス、新棟を、道路をまたいだ連絡通路で結び、回遊性も一挙に高める。立体駐車場を設け、駐車台数も3300台近くに増やす。これらにより、年商を2割増の270億円に引き上げる。19年秋に予定されている、ららぽーと沼津の開業に先んじた機能強化となる。

 増床工事に伴って10月、ボルダリングのウォールを含め本館側に移設・拡大したアウトドアスポーツのスウェンは順調に立ち上がっている。生活雑貨のカーサは、ホームセンターのホームアシスト側に引き込んだ。また、12月7日にはフィールドドリーム、エニィスィスが本館1階にオープンした。

スウェンを移設するなどで増床工事を進めている


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