サンシャインシティ・アルパ 1階の全面改装終え伸び

2018/04/10 04:26 更新


 東京・池袋の大型複合施設、サンシャインシティ内のSC、サンシャインシティ・アルパ(地下1階~地上3階)は3月21日に地上1階の全面改装を終え、売り上げをさらに伸ばしている。同日から4月2日までの地上1階全体の売り上げは前年同期比17%増、他フロアの既存店にも改装効果が波及し、全館でも5%増となった。

 地上1階の改装は14年12月の地上2階から開始した大型改装の一環として、昨秋と3月21日の2期に分けて共用部を含めて実施した。第1弾では池袋駅方面の西側を刷新、生活雑貨、ファッションを中心に新店3店を導入、既存9店を移転を含めて改装した。第2弾は飲食・食物販を主体に新店2店を導入し、既存7店を改装した。

 ファッション店があった西側の入り口近くの「大通り」にインバウンド(訪日外国人)向けに観光案内所や外貨両替機も設置した和食中心のレストラン・カフェ「グローカルカフェ」、カフェ「コメダ珈琲店」の新業態で自社製コッペパンも提供する「コメダスタンド」を導入。西側から見て奥の「南通り」の食物販店やカフェ「タリーズコーヒー」、大通りのレディス・メンズ「コーエン」を改装した。

 第1弾からの改装を通じて、「近隣居住者や施設内のオフィスワーカーの日常需要やインバウンドを含め、水族館など施設内のアミューズメント施設への来館者のさらなる取り込み」(林秀樹SC事業部次長)を目指した。

 第2弾の改装区画の売り上げは「期待通り」。中でも、コメダスタンドは「平日はワーカー、休日はファミリーのランチ需要をつかみ、インバウンドも多い」という。南通りも和カフェ「茶鍋カフェ・カグラザカ・サリョウ」などが多くの客を集め、コーエンにも波及効果が出ている。コーエンは館特性に合わせてレディスを前面に出し、商品を増やした成果も大きい。

 1階は第1弾で導入した「フランフラン」や2階から移設した「ロフト」のほか、改装した「グリーンパークス・トピック」を含む既存店も好調。3月は休業区画が多かった中で、1階全体で、レジ客数が24.8%増、物販の売り上げが8.6%増と伸びた。2階のアウトドア店などや地下1階のコスメ・雑貨、ヤングレディスファッションも順調で、3月の全館売り上げは1.2%増、物販で2%増となった。この結果、18年3月期の売上高はアルパで前期比約3%増、サンシャインシティの商業ゾーン全体(「アルタ」除く)で287億円前後(16年度実績約282億円)を達成した。

 10月の開業40周年を記念した大型販促を3月から本格化、今期も水族館などと連携して集客を拡大する。また、今期中に3階飲食フロアの全面改装に着手し、20年夏に完了する計画だ。

3月21日にオープンした「グローカルカフェ」はインバウンド向けサービスも行う



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