《データを読み解く》右肩上がりで成長
矢野経済研究所の調査によると、16年のスポーツアパレル国内出荷(メーカーの金額ベース)市場規模は、前年比1%増の5255億5000万円の見込み。伸び率が高いのは、陸上競技・ランニングウェア(5%増)、スイムウェアとフィットネスウェア(ともに4%増)。
陸上競技・ランニングウェアは、ランナーの増加や、在庫整理にめどがついたメーカーが出荷を緩和したのが要因。スイムウェアは、リオデジャネイロ・オリンピック戦略モデルが好調。フィットネスウェアは、ヨガウェアの店頭販売が好調。規模順は、トレーニングウェアが1%増の1223億円、ゴルフウェア0.4%増の923億円、アウトドアウェア2.9%増の845億7000万円。
アウトドアウェアの需要はこれまでほどではないが、メーカー直営店が増え、街着の提案を強化する上位ブランドが大きく伸びている。ライフスタイルウェアは、セレクトショップが継続してスポーツブランドを増やしたのが要因。しかし、後半頃からセレクトショップ向けの出荷がしづらくなってきたというメーカーの声も聞かれる。17年の予測は2.3%増の5377億9000万円。
■スポーツアパレル市場調査 スポーツ関連のメーカー、卸売業、小売業が対象