「スピンズ」 大阪に原点回帰の新業態 若者に文化発信

2018/04/23 04:28 更新


ブランドとして関西最大級の品揃えとなる古着売り場

 様々なカルチャーとのつながりを生む場を目指したい――ヒューマンフォーラム(京都市)はこのほど、主力の「スピンズ」で大阪のアメリカ村店を倍に増床し、2階部分に古着とカフェを組み合わせた新業態「スピンズ・ビンテージ&カフェ」を開いた。ブランド初の飲食提案やステージを活用し、お笑いや音楽など様々なイベントを企画、若者を集める楽しい空間を狙った。古着では、お客が持ち込んだ古着を店内にあるリメイクルームで、新たなものに生まれ変わらせる「アップサイクル」も提案している。

 2階部分は約260平方㍍。カフェ部分は、ステージやプロジェクターを使って、定期的にイベントやワークショップを打ち出すとともに、お客やスタッフが読まなくなった本や読んで欲しい本を無料で貸し出すサービスも開始した。

カフェ部分。ステージとして活用できる部分を生かし、様々なカルチャーを盛り込む

 店内にミシンを設置したリメイクルームがあるのも特徴で、カフェで使うランチョンマットやコースター、スタッフ着用のエプロンはどれもリメイク(アップサイクル)したものを使っている。お客が購入した古着のリサイズなども請け負う。

 店内には古着回収ボックスを置き、ゆくゆくはお客が持ち込んだ古着をアップサイクルして販売もしていく。一方で、1カ月3000円で古着5着を貸し出す月額制洋服レンタルサービスも立ち上げた。

 古着の売り場は、スピンズの中で関西最大級になる。1階で扱う古着よりも約2000~3000円高いものを、目の肥えた若者向けに提案している。楽しくアレンジしたリメイク古着もある。オープン記念の提案として、Tシャツをリメイクしたエコマーケットバッグを先着ノベルティーとして配布したり、販売した。同店で買い物する時に持参・活用すれば、毎回100円オフとする。

店内にあるリメイクルーム。お客から回収した古着のアップサイクルもしていく

 スピンズはもともと様々なカルチャーが渦巻く(スピンする)店という意味からネーミングした。18年に25周年を迎えるに当たり、アメリカ村店の増床でもう一度原点回帰を意識した店作りを目指した。

 スピンズ事業部の岩月臣人事業部長は、「衣・食・住はもちろん、音楽やお笑いなどの遊・学(本貸し出しやワークショップ)・健(ヨガなど健康関連)・美(ネイルやヘアなど美容関連)と様々なコンテンツを提案していきたい」と話す。




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