大手専門店、アパレルメーカー 自社ECの伸びが顕著

2020/08/19 06:28 更新有料会員限定


 ファッション小売業に、ECを最大限に活用した事業モデルの構築が問われている。大手ファッション専門店・アパレルメーカーの最新決算では、EC売り上げが大幅に伸び、特に実店舗客のEC購買が進んで、自社ECが著しく成長した。今後しばらく新型コロナウイルスの影響が続き、多くの消費者がECサイトやSNS、メール閲覧で購買を決める買い方に移っていく。自社ECの使い勝手の向上や全販路をまたぐ在庫連動、デジタル接客など、改めて全社のリソースをフル活用する必要がある。

(疋田優)

接点のデジタル化

 上場企業10社のEC売上高、自社と他社モールなどをまとめたのが表。コロナ禍という特殊な状況下で次の特徴があった。①EC売上高の平均伸び率は30%以上②自社ECの平均伸び率は50%③他社モールの売り上げはまだら模様④一時的にEC比率は40~60%まで上昇――だ。

 ECの伸びは、実店舗の営業休止を余儀なくされたため、各社ともデジタル接点に集中し、店舗の販売員もオンラン接客に移行した結果だ。

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