米スポーツ用品ブランド「スポルディング」を日本で販売するスポルディング・ジャパンは「ウエルネス」を切り口としたカテゴリー横断型の売り場作りを進めている。
国内で展開するサブライセンシー各社に、スポーツ用途に使えるカジュアル品の開発を呼びかけ、既に8社が賛同した。17年には量販店30~40店で、各社の商品を編集した売り場を設ける。
日本独自のサブブランドとして「スポルディング・ウエルネスト」を立ち上げた。ターゲットは、日常的にウォーキングやフィットネスを楽しむ55歳以上の男女で、気軽に足を運びやすい量販店に売り場を構える。
扱う商品はスポーツ機能を備えたおしゃれなものを基準とし、価格は量販店の低価格品と百貨店が扱う高額品の中間に据える。
発案した伊藤博社長は「ウォーキングやフィットネスを生活の一部として楽しむ55歳以上の層は多いが、誰もが百貨店やスポーツ専門店で商品を買っているわけではない。また、NBは若い人向けが中心。お客様にとっては気軽にスポーツ用品を買える場所が無い状況だ」とする。
現在、この趣旨に賛同しているのは、美濃屋(アパレル)、アキレス(シューズ)、助野(ソックス)、ロイネ(インナー)、池田地球(バッグ)、D&M(サポーター)、山本光学(サングラス)、パール金属(アウトドア用品)。
カテゴリー横断型の編集売り場はまだ無いが、商品化は16年春夏から始まっており、美濃屋では既に地方量販店約550店でスポルディング・ウエルネストのコーナーを開設、手応えを得ているという。今後、サブライセンシーの参加もさらに促す考えだ。