ハッピークラフト レギンス「スカラー」を本格販売

2021/05/26 10:58 更新


アクティブシーンから日常まで対応

 チアダンス用ポンポンや店舗向け装飾用品のハッピークラフト(大阪市、日下真巳代表)は、昨年秋に立ち上げたレギンスブランド「スカラー」の本格販売を始めた。現役チアリーダーなどの声を取り入れ、アクティブシーンだけでなく、アウターとしても1日中着用できるように、機能性、デザイン、色柄を企画した。チアリーダー向けやEC販売からスタート、これからヨガやピラティス、専門店向け卸販売を目指す。

 代表を務める日下さんの経歴がユニークだ。大阪大学工学部で土木建築関係を学んだ後、IT企業に勤務。夫が室内装飾品のメーカーであるクサカ(大阪)の社長で、フィルム製品の扱いが多かったことから、12年にハッピークラフトを設立。ポンポンおよび室内装飾品などのEC販売を手掛けてきた。「昔はダムとかの建築に興味があった。今は、大きさこそ全然違うけれど、物を作っていく面白さは同じ」と笑う。

 ポンポンの縁でトップクラスのチアリーダーとのネットワークが広がり、バスケットのBリーグとのスポンサー契約も進んだ。日下さん自身が、奨学金で大学に進んだ経験から、会社設立と同時にCSR活動にも積極的に取り組んでいる。

 社員には、NFL(米プロフットボールリーグ)のチアリーダーとしてファイナリストまで進む現役選手もいるなど、様々な選手の応援を行ってきた。さらにシングルマザーや漫画家を目指す人など、多彩な人材の採用を積極的に行っている。「チャレンジする女性たち、女性の自立を強く意識する人をバックアップしていきたい。その一つとして、不満の多かったレギンスを手掛けた」という。

 商品は繊細で滑らかな肌触りで、透けを防ぐポリエステル素材を活用、適度な伸縮性で窮屈さを感じない設計に工夫を凝らした。接着仕様を取らず、二本針などの丁寧な縫製も特徴だ。対日生産で定評のある中国の協力工場で生産し、価格は税込み5000円以下に抑えている。外出にも対応できるように厳選した総柄商品など、28アイテムを揃える。身長148センチの小柄な女性に対応したものを含めて、4サイズを展開する。

 新販路の可能性を探るため、中小スポーツ企業の合同展「SIMEx2021」(6月8、9日、大阪・天満橋OMMビル)に初出展する予定だ。

現役チアリーダーなどの声を生かして開発


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