宝塚ランジェリーデザインスクール(兵庫県宝塚市、粂井利映美=RIEMI学長)はこのほど、都内で2回目となる課外授業を行った。グラマーサイズ専門の下着ブランド「マドレア」を運営する風神まどかさんを講師に迎え、5年前の起業から今日に至るまでの歩みや顧客の悩みに寄り添うフィッティング哲学などを2時間にわたり共有した。授業を通して「物作りの先にある〝届ける力〟を身につけてほしい」(RIEMI学長)という。
授業はブランドオーナーを目指す「パーソナルサポートコース」の受講生に向けて行われた。起業を目前に控えた受講生たちにとって、都内に店を構え、数々の苦難や葛藤、喜びに直面してきた風神さんの経験談が「最も必要な学び」と考えた。
マドレアは風神さんが自身に合う下着の選択肢が少なく、疎外感を覚えた体験が原点にある。下着作りを学ぶために学校に通う傍ら、フィッティングサロンでの実務を通じてニーズを探った。ブランドのターゲットを絞る重要性や顧客の声を反映した商品作り、Nまで広げてきたサイズ設計、マーケティングや発信術、業務の効率化など、ブランド運営の中で培ってきた実践知識を様々な切り口で紹介した。特にフィッティング研修では、適切なサイズの選定だけでなく、顧客の信頼を獲得し納得感ある購買体験を提供するためのノウハウなども伝授した。

