早稲田エリアのセレクト店「ケルカンズローブ」 ファッションと社会の接点をじかに伝える

2025/12/26 11:30 更新NEW!


オーナーの佐藤亜都さん。イベントやワークショップもできるスペースのある路面店を開設した

 キャッツウィスカーズは12月中旬、東京・新宿区早稲田鶴巻町にセレクトショップ「qqn’s ROBE」(ケルカンズローブ)をオープンした。オーナーでCEO(最高経営責任者)の佐藤亜都さんは、ファッション関連のライターやプレス業務を担い、自らSNSメディア「ROBE」(ローブ)を運営してきた。その延長で同店を開設し、「ファッションの楽しさを手渡しで伝えながら、人と人の交流の場を築いていきたい」という。

 佐藤さんは早稲田大学文化構想学部を卒業し、在学中は大学公認のファッション系出版団体ENJIに所属。ショップの立地は、自身が「ファッションに対して意識を高めた」時期を過ごした大学の近隣を選んだ。住宅街でもある静かなエリアに、柔らかなピンクとミントグリーンに彩ったキュートな空間を設えた。

 仕入れで扱うブランドは「ホウガ」「リツ」「カナコタムラ」「ポイ」などクリエイションの姿勢に共感し、成長性を感じている若手のレディスウェア。オリジナル商品も製作、グラフィックを得意にする「トゥートゥートゥー」と協業し、愛猫のふてくされた表情をプリントしたTシャツやパーカを揃えた。パリやロンドンで買い付けた生地に特徴のある古着や猫のアクセサリーもある。

「トゥートゥートゥー」との協業で愛猫の顔をプリントしたオリジナル商品も揃えた

 店を通じて伝えたいのは「ファッションは社会と密接につながっている」という考え方だ。おしゃれを満喫するだけではなく、「社会問題に目を向けるきっかけ、意見を交わす機会を大事にしたい」。品揃えのフェムケア商品では、フェミニズムや性教育に向き合うスタイリストが手がける「ザニューチャプター」などを扱う。不定期にワークショップも開く予定。

フェムケア商品を通じて女性の健康管理への意識を高めるきっかけを


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