詩仙堂(山口県岩国市)はこのほど、広島市の地下街「紙屋町シャレオ」の中央広場で、田村智詩仙堂デザイナーによるファッションショーを開催した。同施設には、7月1日にデニムをモチーフにした新感覚レディスショップ「シスコヒル」をオープンしており、「現在、広島駅を核としたエリアがにぎわいを見せており、広島市の中心部から地域を盛り上げていきたい」としている。
ショーは「ネオ・ジャポニズム」をテーマに、130着、50ルックを披露。繊細な古典模様から、和と洋をミックスした可愛いポップなキャラクターの柄など、時代と時代が重なり合うことで生まれる柄とデザインを身にまとったモデルが登場した。
後半には、広島だからこその「もみじ」や平和を誓う「鶴」、活気を願い「鯉」を手描きした一点物の作品を初披露した。
田村智デザイナーは「自由におしゃれを楽しんでもらいたい。だからこそ、たくさんの方の目に触れるイベント、ファッションショーをこれからも積極的に行っていく。使い捨ての服ではなく、多くの思い出を詰め込める服、お客様にとって大切な一枚を届けていきたい」と話す。
同社は長年、百貨店を中心に出店してきたが、不確実性の時代に独自のブランド戦略を打ち出し、安定した店舗運営として路面などへの出店戦略を強化している。銀座や京都、鹿児島、そして今回の紙屋町シャレオに出店した。