高島屋新宿店は15日、美と健康をテーマにした新編集ゾーン「ウェルビーフィールド」を8階にオープンする。スポーツ衣料や美容品のほか、スタジオなどの体験スペース、カフェを配置する。婦人服売り場は5層から4層に縮小するが、階を超えた買い回りを促し、新規顧客の獲得に結び付ける。
新編集ゾーンは2000平方メートルで、ファッションとスポーツの両面からモノ、コトを充実した20店を導入する。「東京五輪を控え、アスレジャー市場が広がりを見せている。従来のモノ寄りではなく、ライフスタイルを軸に編集した」(河田寛レディースファッション副ディビジョン長)という。
物販はスポーツや日常生活の中の動きに焦点を当てた新コンセプトの「ユニクロ・ムーブ」、ヨガウェアとスニーカーを組み合わせた「エミ」の新業態、スポーツブランド「アンダーアーマー」などが入る。
化粧品はスポーツアロマトレーナーが監修する自主編集売り場「ベルアクティーブ」を導入する。UCCのカフェスタンド、発酵食品が楽しめるカフェとも連動する。
体験型ではゴールドジムを運営するTHINKフィットネスが手掛けるスタジオのほか、女性専用フィットネスジムを開設する。フロア中央部にはコト企画を発信するパブリックスペース「ウェルビーパーク」を配置する。ソファやテーブルを置き、くつろげるラウンジとして顧客に利用してもらう。
売り上げは改装前の同面積対比で20%増を見込む。ウェルビーフィールドは当面、新宿店だけの導入になるが、検証を重ねながら、来年度以降の拡大を検討する。