西武渋谷店は21年9月、パーキング館1階にOMO(オンラインとオフラインの融合)ストア「チューズベース・シブヤ」を開設する。DtoC(メーカー直販)型の30ブランドと協業し、リアル店舗と同時に開設した専用ECサイトを通じて新しい購買体験を提供する。
同ストアはサステイナブル(持続可能)など社会課題をテーマに設定し、一定期間で商品を入れ替えて、オンライン、オフライン双方で物作りの背景や思いを発信する。売り場面積は700平方メートルで、衣料品、服飾雑貨、インテリア用品、化粧品などを揃える。
店内専用のウェブカタログを通じて、店頭商品の全てをスマートフォンで購入できる。店頭決済後に持ち帰りや自宅配送を選べる。店頭とECサイトの在庫情報は連携しており、ECサイトでの注文商品を店頭で受け取れるBOPIS(ボピス、バイ・オンライン・ピックアップ・イン・ストア)にも対応する。
実店舗の出店実績のないブランドの業務負担を軽減して出店しやすくする。出店者の業務は販売商品のシステム登録と店舗への商品配送だけで、商品展示、接客販売の追加負担をなくした。店頭、ECにおけるVMD、販促、在庫管理、売り上げ管理はそごう・西武が代行する。ECサイトの訪問・購買データの提供だけでなく、店内に設置したAI(人工知能)カメラなどを活用してテストマーケティングや商品企画、サービスの改善に活用できるようにする。
