数字で見る 第2回JFW-IFF・MAGIC㊤

2017/09/26 04:26 更新


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 きょう26日、東京ビッグサイトでファッション見本市、JFW-インターナショナル・ファッション・フェアMAGIC・Japan(JFW-IFF・MAGIC)が開幕する。米ラスベガスの合同展MAGIC(UBMアメリカ)とJFW-IFF(繊研新聞社)が共同開催する2回目。初回の4月展やこれまでと、内容はどう変わったか。いくつかの〝数字〟に着目し、今回の特徴を紹介しよう。


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 MAGICとJFW-IFFが組み、合同展としての発信力が高まったことで4月展では出展ブランド数が従来から大幅に増えたが、今回の9月展もその勢いは止まらない。昨年9月展と比べると出展ブランド数は1.7倍に増加。質・量とも引き続きパワーアップしている。

 これに伴い、ゾーン構成は前回の7から10へ拡大。MAGICがキュレーションするEDIT(エディット)、レディス、メンズ、ファッショングッズ、メイド・イン・ジャパン、CV(クリエイターズビレッジ)、インターナショナル&ソーシングという前回も設けたゾーンに加え、今回は「アウトドア&スポーツ」「バッグ」「フットウェア」を新たに導入した。特にアウトドア&スポーツは、アウトドアやスポーツ衣料を街着として着こなすムーブメントが起きつつある中、注目度は高い。

 会場レイアウトも変わった。前回同様、西ホール1階アトリウムに受付とを配置するが、今回は他のゾーンを4階フロアに集約。回りやすいように来場者の利便性を高めた。



海外からの招待バイヤーが個別商談会に臨む(4月展の様子)

 出展者が新しい売り場との出合いや海外販路の開拓につながり、ビジネスが広がる展示会を目指して力を入れているのがプライベートマッチングだ。

 仕組みは、会期前に出展者と国内外の有力小売業の双方から希望する仕入れ商品や設定価格などの商談条件情報や提案商品の映像や企画・提案書などをそれぞれから収集。出展者からの商談希望を募った後、小売りによる審査を実施。それを通過した場合に、会期中に無料で個別にマッチングできるもの。普通に出合うことが容易でない有力店のバイヤーや海外店と商談できるチャンスは貴重だ。事前に小売りが希望する商品やジャンル、取引条件を聞き、出展者との提案・企画内容とすり合わせるため、ミスマッチが減り、効率的で精度の高い商談となる可能性が高い。

 これまでのプライベートマッチングでは、海外バイヤーはもとより国内でも会期後に話し合いが継続し、成立した事例が少なくなく、会期中の出合いがきっかけとなっている。実際に前回の4月展では会期中に250を超える商談が実現し、会期後の商談も含めてビジネスに結実した。

 今回、マッチングに参加する小売業は、国内外120社を上回る。内訳は海外が45社、国内は74社。海外は過去最多だ。初参加が目立つのも特徴で、海外が7割、国内も3割が新規だ。注目小売り企業はトラフィックLA(米)、レクレルール(仏)、エンド・クロージング(英)、マチス・ファッション(英)、ド―バー・ストリート・マーケット北京(中)など。

 特に海外からの招待小売業の商談意欲は高い。背景には質感が高く、独自色の強い日本商品への期待がある。事実、前4月展に来場した英国バイヤーは「日本の商品に価格の安さは求めない。価格が高くても日本らしい商品、企画ならば取引したい。もっと、そこを打ち出すブースがもっと増えるといい」と話した。今回、来日するバイヤーからも「上海やソウルで開かれる展示会と比べると、日本の展示会に出展されている商品は質が高く、クリエイティブな提案も目立つ。だから継続して訪れたい。これを契機に(仕入れする)機会を増やしていきたい」と言う。

 国内バイヤーも「貴重な出合いがある。ポップアップなど新たな売り場作りにもつながっていく」と語る。



Youは何しにJFW-IFF・MAGICへ

◆新しい才能発掘したい

アレックスイーグル/ザ・ストアのソフィー・ホッジスさん

 今回初めての日本で、長い間待ち望んでいました。ロンドンは日本のことをファッションとクリエイティビティーのど真ん中にあるとみているから、早く直接見たい。全く新しいカルチャーと日本のストリートスタイルに刺激されるのを楽しみにしています。JFW-IFF・MAGICでは、これまで見たことのないような何か新しい面白そうなブランドに出合えたらいい。日本は新しいタレント(才能)を発見するのに素晴らしい所と聞いています。

アレックスイーグル/ザ・ストアのソフィー・ホッジスさん

◆日本ブランドの開拓者を自負

ブラウンズのリー・ゴルダップさん

 日本のデザインやカルチャーを高く評価しているし、今回また東京に来て、前回見逃した新しいブランドを見つけられるチャンスを得られたのは最高のことだ。ブラウンズは81年に「コムデギャルソン」を英国に紹介した最初の小売店。それ以来、ブラウンズは日本のデザイン(ブランド)の開拓者であり続けているし、いくつもの日本人のブランドを品揃えに加え、アバンギャルドなものからストリートウェアまで揃えている。18年春夏物では、また違った提案を見られたらいいね。


◆完全な日本製見つけたい

サンリーポップのハン・スン・リーさんとジョリー・チェンさん

 我々が期待するのは、細部に妥協しない、最高の品質とサービスを提供する商品(ブランド)。鍛練を重ねたスキルの高い職人が生み出す〝完全な〟日本製の商品が見つかればいいですね。我々は日本とアジアのブランドをバランス良く取り揃えています。前回の訪日では「アールアトリエドゥトラバイユ」という革小物ブランドを見つけました。革の艶が良いです。「ターミガン」という靴ブランドも気に入っています。シンプルですが、ハイテクでスタイリッシュです。


◆想像超える体験になる

コンラン・ショップのニーナ・ジルさん

ファッションからフードまで、日本が大好きです。なので、私自身、日本や東京を見るのがすごく楽しみでした。実際には、私の想像を超える体験になると思っています。私たちは常にユニークで面白い日本ブランドを探しています。特にバス関連とファッションに注目しています。JFW-IFF・MAGICでは、日本やアジアからの多くのブランドが見られればいいなと思っています。展示会で出合ったブランドとビジネス上の関係をうまく作れて、刺激を受けたいです。


◆一緒に台湾から世界へ行きたい

DYCTEAMのアイリン・チェンさんとチン・イ・チャオさん

 コーディネートで自分自身を定義する、をコンセプトにした台湾のセレクトショップです。シンプルでスタイリッシュなものを中心に、デザイナーズブランド(アパレル・アクセサリー・ライフスタイル)を厳選しています。JFW-IFF・MAGICは、アジアファッション界をリードする展示会でもあるので、今回バイヤーとして参加できるのは光栄です。出展を認められたブランドと縁があって、一緒に台湾から世界へ飛び立てるブランドに出合えたら幸いです。



 上質市場を志向する出展者が競演するレディスゾーン。今回は90小間の出展数。各ブースともファッションの付加価値を訴求する。

 レディスゾーンでの単独出展としては最大の出展スペースとなるマツオインターナショナル。同社は既存ブランドをミックスした新しい編集ショップ形態をお披露目する。40代の女性向けをターゲットに新規性の高い商品企画を揃える。同社は国内の物作りの基盤を整えるとともに、海外にも直営店を出店しており、ミラノやパリ、ロンドン、香港、上海などグローバルな店舗展開をみせている。良質な物の価値を評価する市場に向けた事業領域の拡大を目指すマツオインターナショナルは新業態を打ち出し、レディスマーケットに仕掛ける。

「ジェーエヌビーワイ」(マツオインターナショナル)

 アスプリ「シードレイク」の17~18年秋冬のテーマは「ブリティッシュモード」。チェックをキーワードに大柄なチェックやグレンチェックなどを提案する。ウール混のビッグチェックは尾州産地で作ったオリジナル生地。3色揃え、スカートのほかコートでも展開する。ブラウスとボトムに上質な綿のビュスティエの組み合わせが人気になっている。スカート1万4000円、パンツ1万8000円、ブラウス1万3000円、ビュスティエ9900円、カラーレスコート3万5000円。同社はデザインやパターン、生産管理、プレス、物流、品質管理などに人材を手厚く配置する。素材段階からの取り組みで最適な生地を最適な仕様で縫製し、品質や納期など信頼性を提供する。

「シードレイク」(アスプリ)

 レギュラーサイズの9号からLサイズの21号までのオールサイズのキャリアアパレルを揃えるラ・クープは華やかな「リバティ」プリントを生かした商品を打ち出す。チュニックやワンピースをメインアイテムにしながら「数年前からLサイズマーケットのアパレル企画が色使いなどで大きく変化している。これまで蓄積してきたパターンノウハウを生かしながら新しい〝キレイめ大人服〟を意識した商品企画で差別化する」としている。同社は会期中には、リバティプリントを施した大人服カジュアルの「アル・ディ・ラ」と、エレガントなドレス企画をメインにした「ラ・クープ」を訴求する。

「アル・ディ・ラ」(ラ・クープ)

㊦に続く


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